国際組織によるエイズワクチン共同開発

記事によると「各国の政府や製薬企業が、開発情報やノウハウを共有する体制を作り、安全かつ有効なワクチン開発を促す」とのことです。
どうか「開発」にとどまらず「提供」についても、現在貧困や施設不足の理由で薬が届かない人々への具体的な対策を出して欲しい。というのも、全世界的に需要が高いワクチンは一企業が開発・生産を行うのは荷が重過ぎるからです。例えば、開発されたワクチンについては、開発元の製薬企業に代価を一定期間支払う一方で、当該国際組織が主体的に全世界を対象に開発や生産を行い、施設が不足する地域には医療センターを設置することも必要です。
さらにいえば、将来的には、エイズワクチンにとどまらず、全ての医薬品開発の臨床開発・生産は国際組織が全世界同時に行い、安全性を確認した上で承認し、売上に応じた代価を一定期間、開発元の企業に支払うシステムが必要ではないでしょうか。でも、それでは製薬企業が大きく儲からないのですね。

G8、エイズワクチン共同開発の国際組織設立へ(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040605it03.htm