国産の試薬

<研究機器>8割以上が外国製 海外頼みの現状(毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040427k0000e040063000c.html

ニュースでは遺伝子解析装置などのバイオテクノロジー機器の9割が外国製、一方でナノテクノロジー機器は約7割が国産と伝えています。これは仕方がないことかな、とも思います。

私の専門は分子細胞生物学なのですが、やはり試薬は外国製のものが多いです。試薬以外にもピペットマン、プラスチックシャーレなども外国製のものが多いです。
博士課程の頃の研究室では、経費節約のため試薬も消耗品も可能な限り国産品に、という決まりでした。それが自分の裁量である程度購入できるようになった最近、また外国産のものに安易に流れている気がします。
ピペットマンもシャーレも国産品で、安くて良いものがあると思います。この前も外国製の培養シャーレを発注しようとしたら、「国内、国外ともに在庫なし。納入は一ヶ月先」と突然言われ、測定系が特殊だったために他のシャーレにも変更できず困ったことがありました。こういうとき、国内であればもう少しよい対応が期待できるのかもしれません。
海外で研究した経験のある人が、やはり外国ブランドの製品のほうが信用できるし品質が良い、と言っていました。しかし、研究者の私たちが積極的に国産の試薬を使わなければ、生産サイドのレベルも上がらないのではないでしょうか。

身の回りの試薬を見直して、国産で購入できるものは代替してみようかな、と思う今日この頃でした。(もちろん私は特定の企業の側にたつものではありません。あくまで個人的な意見です。)