キレるネズミの定義

 独協医大の上田秀一教授(解剖学)らのグループが、マウス(?)に対して複数の
薬物投与により、ドーパミンの分泌量を増やし、ノルアドレナリンセロトニンの分
泌量を減らした条件下で、マウスの攻撃衝動が亢進したとのこと。

 上田教授は「キレやすい人間の脳の中でも似たようなことが起こっているのではな
いか。」と話しているそうですが、あまりに単純な推論ではないでしょうか。

 マウスにおける攻撃衝動と「キレる」の間には大きな違いがあるように思う。彼ら
のグループが「キレる」という現象をどのように解釈し、マウスモデルに外挿したの
かが知りたいので、論文として正式に報告されることを待ちたい。

キレるネズミ「誕生」 独協医大教授ら、脳内分泌を調整(朝日新聞
http://www.asahi.com/science/update/0123/004.html