参加型ジャーナリズム

最近よく読むブログに「ネットは新聞を殺すのかblog」がある。参加型ジャーナリズムをメインテーマにしていて、インターネットにおけるブログなどの草の根のジャーナリズムと既存の報道機関との関係について、いろいろと述べられていてとても面白い。
私は結婚するまで日経新聞を読んでいたのですが、妻は読売新聞を読んでいたので、結婚したときに、どの新聞を読むかでちょっと揉めました。というのも2紙を購読するほどの経済的余裕はとてもありませんでしたので。私は、経済ネタが好きなのと、読売新聞の政治面の偏り方が好きになれないので、日経新聞を取りたい。妻は、日経新聞は文化面や趣味の紹介などがほとんどなくて業界紙みたいで読む気になれない。結局、「どうせあなたは家で新聞を読む暇ないでしょう。」と言われて、読売新聞をとることになりました。(その後、妻は「ゴミ捨てが面倒くさい」という理由で、結局購読を中止してしまいました。)
というわけで、それ以来、私は紙媒体の新聞を読まずに、テレビとインターネットでニュースをチェックするようになったのですが、最近は新聞サイトよりも、ブログを読むことが多くなってきました。なぜなら、新聞ではニュースに対する記者の解説があまりに軽くて薄っぺらで、結局googleで調べなくてはならず、それなら、紹介したニュースに解説をつけて自分の意見を述べている良質なブログのほうがよっぽど分かりやすいからです。特に、ブログの場合、あらゆるニュースについて記事にする人もいますが、多くの場合、自分が身近に感じている分野について書くことが多いので、記事にも説得性があります。新聞では、特に科学ニュースの場合、触れている科学的事実に対する理解が低いまま、見当違いの解説がついていることがあまりに多いように感じられます。
科学ニュースや新しい論文に関するブログの記事をまとめて集めてくれるサイトはないのかなと探しているのですが、なかなか見つからないので自分で実験的に作ってみることにしました。でも、道半ばで力尽きそう。だいたい、自分の日記に書く暇も作れないのに、別のサイトなんてできっこないのかも。不況で中断したままの工事現場みたいに、いつ形になるのか見当がつかないサイトですが、興味のある方は見てみてください。(id:CF_Scientifique