再起可能という文化を

浅田農産の会長夫妻が自殺(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/features/tori/200403/to20040308_41.htm

あまりにも残念な結果であり、ご冥福をお祈りします。
でも、「死んでお詫びする」という勘違いは、もういい加減やめようよ。
会長夫妻が亡くなっても、今日も従業員たちは働いている。
同じような感染事故は、どこにでも誰にでもこれからも起こる。その時にどのような対応をとるべきか、ということを明確にしてこそ、事故の再発を防ぐことが出来る。そのためには浅田農産の件を詳細に検討する必要がある。さらに言えば、当事者であった浅田農産こそが率先して、現在の養鶏業界の問題点を指摘し改革する力になれたのではないか。
失敗をすると、やもすれば周囲から、「責任を取れ」「二度と出てくるな」などと責められがちである。これでは、誰もが失敗するリスクを恐れてしまい萎縮してしまう。
憎むべきは罪であり、人ではない。
過ちから学ぶことの出来た人間こそを大事にする社会に脱皮しなければ、悲劇は終わらない。